気になる出来事

加速するスマート農業

農業者不足を補えるか?


農水省はロボットや人工知能(AI)など先端技術を利用した「スマート農業」の普及を加速させるため、産地単位での導入計画作りの支援に乗り出す。対象地区、品目は都道府県が定め、ドローン(小型無人飛行機)や自動運転トラクターなど実用化されている最新機器について、地域に合った操作方法の確立を促す。行政や生産者、JA、農機メーカーなどでつくる協議会に対し、機器の導入経費などを助成。中山間地を含め、現場が抱える課題に合わせた営農体系の構築につなげる。

 同省は、農家所得の増大に向け先端技術を活用した機器の導入を有望視する。ドローンや遠隔操作で稼働するトラクター、施設園芸の環境制御システムなどの普及を加速させるため、現場主導での導入計画が必要と判断した。

 同省は「先端技術の導入、定着を通じて現場が抱える課題の解決策を見いだし、持続的な産地づくりのきっかけにしたい」(技術普及課)考えだ。

日本農業新聞 3月7日

 下の「スマート農業の展開について」をタップ

smart_agri

2019年度から多くのスマート農業の取組に多額の補助金が充当される予定です。皆さんも、スマート農業に興味を持って勉強してみませんか?

農家所得の増大は本当か?

私自身はスマート農業に対して大いに期待している。しかし、以前と変わらないJA出荷だけでは元は取れなのではないかと考えている。スマート農業を行うためには機器・機械導入は必須。しかし、この機器・機械はバカ高い。

たとえ補助金があろうとも、年間メンテナス、更新時のことを考えると莫大な費用を要することは目に見えている。

前記事も書きましたが、ラジコン草刈り機は本当に必要なのか?の問に答えるならば、必要であり、必要ではない。ということ。
「効率化=楽する」だけのことではないか。楽した分はコストとして支払うという意味合いと捉えている。この部分ではあまり魅力を感じない。

若い農業者に農業を魅力を伝えるためには、「楽して農業が出来る。」ことは非常に重要なファクターではないかと考える。何より、最新技術を使った農業はかっこいいではないか?

後継者・次世代の担い手、就農を考えている若者にとっても「楽で、かっこいい」は大きな宣伝になる。スマート農業から農業に興味を持ってもらうことも大切ではないだろうか。

しかし、農業所得に直結するかは不透明と言っておきたい。スマート農業により、ある程度は効率化できると思うが農産物の販売価格に反映されなければ意味がないと考えている。

作業の効率化・品質の向上を目指すスマート農業には多大な設備投資が必要になることは事実。その金額差を生産量でカバーできるかは、いささか眉唾的な感覚を持つ。

要するに固定費の削減に過ぎないと思っている。むしろ、販売価格に反映させる仕組みの方が重要であるのではないか。生産者自身が、直接販売・営業活動で展開できる方々には非常に有利かもしれない。

しかし、多くの生産者は農産物に対する価格決定権はないのである。当面はスマート農業の珍しさからもてはやされるかもしれない。しかし、全てがスマート農業になった場合には、当たり前となってしまう。

価格決定権を持ち合わせない生産者たちは、足下を見られ逆に農産物の低価格を迫られる可能性もあるということである。どの世界でもそういうものである。

売り手は1円でも高く買ってもらいたい。しかし、買手は1円でも安く買いたい。そこで考えられることは、「効率化できたのだから価格も下がるはずではないか?」と来るわけである。この要求をはねのけられる生産者は少ないのではないだろうか。そもそも、生産者自身が栽培している農産物なのど強みや、魅力を自ら自信を持って発信できる人は少ないから。

農家所得の向上と言っているがいささか納得がいかないのもこういった事実があるからだ。スマート農業で一番儲かるのはスマート農業の製造・開発企業であることは言うまでもない。言わば利用されているのは生産者ではないかと思う節もある。

楽することは利益につながるのか?

私が思うスマート農業の本質は楽できることではないだろうか?スマート農業にシフトしていこうとする政府が考える農業には、多大な企業戦略があると思われる。飽和する工業産業は、未開の地である農業分野にフロンティアを見いだしたのではないだろうか。現に、続々とスマート農業に参入しようとする企業が溢れかえっているからである。

若い生産者は楽して農業が出来るならお金をかけても良いと思う。私自身がそうだ。農薬散布ドローンなんかは特に魅力的に感じる。ただ、ドローンといえども万能ではない。自分の手で作業を行うことほど正確なモノはないからである。

楽することで利益を上げることは少ないのかもしれない。楽することではなく、楽しむことと見方を変えると良いかもしれない。農業が楽しければ色々な発想が生まれ相乗効果により、楽しい新たな農業を見いだすかもしれない。

そんなことに期待している。

補助金で購入できると言うが、高価な買い物であることは間違いない。

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