農業

下町ロケットから農業へ

宇宙から大地の農業へ

下町ロケットはTBS番組(日曜劇場)の日曜 21:00~から放送されている番組であることは皆さん承知ではないでしょうか?

原作は下町ロケット ゴーストで近年人気を博している作家の池井戸潤氏作品である。わたし自身も池井戸作品はとても好きである。臨場感ある描画力とその道のプロでないとわからないような繊細なワードなど徹底した取材が生きているからである。

余談ではあるが、海堂尊も好きな作家の一人である。両者とも臨場感あふれ、その場に居合わせたかのように錯覚してしまうほどの描画力に尽きる。そこには抽象的ではなく、現実社会と作品内容の隔たりのないリアリティ感が秀逸。
作者の思惑に導かれるように一気に読破してしまう魅力がたまらない。

農業界が再び脚光を浴びる?

リーマンショック後、就職難民は一斉に農業になだれ込んできた。しかし、現在はそもブームも過ぎ去りつつある。景気がいいこのご時世、過去の農業ブームもどこ吹く風状態。

しかし、この下町ロケットはクボタが全面協力して宇宙から農業に目を向けていくストーリー仕立てとなっている。佃製作所の熱い面々が織りなす熱意を農業にフォーカスしていく。

そんな情熱を農業に向かわせるため、きっと農業ブームが再来するのではないだろうかと直感する。ただし、基本はトラクタなどの自動運転技術が中心となるかもしれない。

この下町ロケットには農業界に風穴を開ける力を持っているのではないだろうか?

緑のトラクター?

2回目放送の交渉中、後ろを通る緑色のトラクタが印象的。しかし、どう見ても車体はクボタそのものだった。気づいた人、多いと思うけど!

工場の生産ラインを映し出した映像でも2,30台のトラクターが緑色に染まっていた。ドラマ特別仕様でカラーリングされた車体なのか、それとも画像編集により緑色に処理れた車体なのかテレビを見ながら「どっちだろう?」と思った。

みちびき4号からの

昨年の10月10日に打ち上げられた準天頂衛星「みちびき4号」の記憶がある人も多いと思う。平成23年中には、もう3機打ち上げ合計7機による日本式全地球測位システムの完成の日の目を見ることになる。

今年の11月からは試験運用がされはじめると報道されている。当初は今年の4月からだったが11月に運用が変更された経緯もある。

この日本製GPS(Global Positioning System)即ち、全地球測位システムにより高精度測位が可能とることは承知のとおりである。この、準天頂衛星により数センチ精度の測位が身近に利用される代表格が自動運転トラクタや田植機、その他農業機械である。

自動車の自動運転の前哨戦に当たる農業機械の自動運転化でもある。本当に数センチの精度で作業が滞りなく出来るのか?不測の事態に対応できるのか?さらには、利用価値があるのかまで検証されることとなっていく。

と言っても、畦際の自動化はまだ無理だし、圃場の出入りの自動化も無理だし、常時監視者が必要などの制約もあり金額に見合った作業量なのかはいささか疑問が残る。

ともあれ、準天頂衛星により、GPS精度は上がり恩恵を受けことには間違いなさそうである。

誰でも買える機械ではない?

クボタの自動運転トラクタは値段が高い。

また、自動コンバインも発売されるそうだ。

新城の中山間地域の農家ではとても手が出ない代物である。10年ぐらいすれば、30馬力ぐらいのトラクタでも搭載されるかもしれないが、値段が高額であることには変わりがない。

どうせ購入するのであれば究極の自動運転化(全自動化)がされるまで待つのが得策と思われる。

下町ロケットが起爆剤になる?

まだ、見ていない部員もこれか見るとおもしろいと思う。ドラマそのものも非常におもしろから!

高齢化・後継者不足の深刻化が先行する農業界。はたして、この自動化は農業の救世主となり得るのだろうか?

自動化技術の利用・IT機器の利用には莫大なコストがかかると言うことは忘れてはならない。

新城市の地で自動化を推し進めていくためには、より大きな圃場整備が必要であり、1枚が2,3反の圃場では宝の持ち腐れになってしまう。

少なくとも、1町歩区画はほしいところではないか。

テレビで表だってフィーチャーされると農業界に参入を考えている企業の社長さんたちは、その可能性から触発されて、農業界進出がどんどん促進され、従来の農家の立ち位置が難しくなり、最後には企業農業に編入される可能性もアリ!

JAもどうすることは出来ない?

最新技術の導入には多額の資金力と利益を上げる収益構造がセットになってくる。

少なくとも自動化と利益を上げる収益構造の仕組みが重要であって自動化そのものにはあまり意味がない。自動化の目的には後継者不足もさることながら利益を上げられるかが一番のポイントである。

自動化技術を取り入れる農家が納得する利益を得られなければJAの存在意義がなくなってしまう。

特に影響されるのが米農家。
米農家はさらにコストを下げていく努力が必要となることは必須。また来年早々から始まるTAG交渉も控え、生き残りを賭けた農家の挑戦がはじまる。

JA組織はどう農家に答えていくのだろうか?

少なくとも、下町ロケットの放映により再び農業分野が注目され活況となることを願ってやまない。

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