
2000年代に入りガソリン価格が高騰した年は2008年と2014年の2回。今回のガソリン価格の高騰は3回目の高騰になる。
冬期に直撃か?
2018年の冬期にかけてガソリン価格の高騰が予測されます。農業界にとっても大きな痛手となりそうである。ガソリン・軽油・灯油・A重油など。
出所 マーケットエッジ
資源エネルギー庁が10月11日に公表した「石油製品価格調査」によると、レギュラーガソリンの全国平均価格は1リットル=157.5円となった。前週の155.2円から2.3円の大幅な上昇であり、これで6週連続の値上がりになる。
今年最初の調査となる1月9日時点では141.7円だったのが、5月28日時点で約3年半ぶりに150円台に乗せたが、早くも160円台到達が現実味を増し始めている。現在の価格よりも高値は2008年と13~14年にかけて経験しているが、「歴史的なガソリン価格高」であることは間違いなさそうだ。
全ての資材に影響か?
石油価格の高騰に伴い、農業資材の高騰が予想される。JAが言う「農業所得の増大!」も石油価格の高騰により相殺される可能性も出てきた。というより、より高い価格販売の可能性も否定できない。
これでは、「JA自己改革」も本末転倒しかねない。
石油製品はもちろんのこと、輸送コスト増大による全ての資材価格上昇に繋がる可能性も見逃せない。とくに、来年(2019年)の資材価格の変動などには注意が必要である。
石油価格の上昇による生産コスト上昇分は農産物価格に繁栄されるのか?
JAは自己改革の最重要点改革である「農業所得の増大!」に対する手腕の見せ所かもしれない?
一喜一憂するのではなく、一時的な農産物買取単価の上昇に惑わされないコスト意識が重要。最終的な収支による客観的な収益増減の比較が大切と言っておきたい。
また、来年10月には消費税10%の増税も控えている。農業界にとっては試練の連続というところだろうか?
最終的には農産物価格が上がればいいのだが・・・。