春作の期待と憂鬱
4月・5月は農家にとって一番忙しい時期かもしれない。というのも、田植えに野菜の定植、草刈りとやるべき仕事が重なってくる。規模が大きな農家はなおさらだ。。朝5時から晩の7時30分ごろまで。農家にとっては「当たり前でしょ?」っていったところか。
多くの農家は、この時期の作業の善し悪しによって1年間の売上も大きく変わってくる。後は、自然がどう影響するかだ!こう、記事を書くのも作業の合間の短い時間を使って書いている。記事の内容が単調になってしまうのは致し方ない。作業が一段落したら、作り込んだ記事を掲載していこうと思う。
時間の都合上、話は飛ぶが、植物の息吹は実にワクワクする。しかし、体を朝から晩まで酷使しまくるのは憂鬱だ。
農業は博打?
農家の作業は、初期投資が非常に多きといえる。お金が入ってくるのは収穫後になるので作業の3ヶ月後以降になる。当然その間に管理をしないといけないから多くの手間と資金を投入してしまう。また、天候との戦いもある。大雨・台風なんかが来るときはいつもヒヤヒヤさせられる。農家だったら、そんな思いをする人は多いと思う。結局、農家の仕事は天候などに大きく左右されてしまう。これは、大きな博打であるといえよう。確実性・安定性を考えてみると実に不確実・不安定といえよう。農家は、一年中こんな仕事をしているのだから、知ってか知らずか農家は間違いなく博打打ちである。よく考えてみると、農家って「やばい仕事」かもしれない。そう感じるのは私だけだろうか。
労基法でも農業は適用免除があるしね。
Δ7,500円?
今年度(H30年度)から、米の直接支払交付金(7,500円/10a)が廃止された。これは、米農家にとって大打撃!1haで75,000円という換算である。また、近況では米の消費が低下し、減反政策の廃止のあおりも受け、H30産の米の価格も一俵(60kg)単位当たりで1,000円程度下がるのではないか?と米流通関連界隈では噂されています。この交付金廃止によって、大規模で稲作をしている農家にとっては非常に苦しい経営を余儀されるのではないだろうか。しかし、田植えは待ってくれない。今後の稲作農家にとってはコスト削減を見直すか、販売価格を見直すか、作目転換に移行していくかの三つの選択肢しか残されていないのかもしれない。とにかく、今後の農業の行く末は厳しい環境と言わざるを得ない。言い換えれば、新しい農業のやり方を見つけた農家が生き残っていく時代ともいえる。今から40年前までは減反政策反対だと言っていたJAと農家だったが、今ではなんと「交付金廃止反対!農家をなんとかしろ!」である。いつのまにか補助金頼りとなってしまった。年月と編み出された仕組みは、考え方まで変えてしまう。そんな反面教師的な事例ではないか。農業とは色々な政策によって変移してきた歴史がある。政策に流されない農業を実践していくためにも青壮年部の果たす役割は今後、JAにとっても非常に多きいといえるのではないか?
改革の本質の本質
今、社会的に「農協改革!」「農協改革!」とは言うが、本質的な改革は「農家改革」であると自覚しなければならない。なぜかって?組合員すなわち農家のためのJAだからです。農家がいて農業がなされ、農業協同組合が設立され組織されたからです。
すなわち、原点回帰ということです。